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箆柄暦『二月の沖縄』2018 Sakurazaka Asylum

2018.01.31
  • イベントニュース
箆柄暦『二月の沖縄』2018 Sakurazaka Asylum

《Piratsuka Special》 Sakurazaka ASYLUM 2018
那覇の街フェスでつながる音楽やアートとの新たな縁

那覇に「桜坂」と呼ばれる、かつて沖縄最大の社交街として栄えた街がある。今はもう往時の面影はなく、近年の道路拡張や大型ホテルの進出により街並みは様変わりし、古くからの店はほとんど残っていない。それでも何故かこの街では、新しいバーやライブハウスが生まれたり消えたりといった動きが絶えない。きっとここには、人々を惹きつけて止まない何かがあるのだろう。

そんな桜坂の中心に佇むのが「桜坂劇場」。上質の映画や音楽を発信する文化の拠点として、一般の観客のみならず、県内外のアーティストにも親しまれているハコだ。この桜坂劇場を中心に、界隈のライブハウスやバー、公園を舞台として2007年から開催されてきた〝街フェス〟が、「Sakurazaka ASYLUM(サクラザカ・アサイラム)」。「アサイラム」は「避難所」の意味で、「音楽や文化は現代のアサイラムであり、拠り所である」という思いを込めて付けられたタイトルである。

その名の通りこのフェスには、毎年多彩なアーティストが県内外から集まってくる。今年も2月10日・11日の土日2日間、全11か所の会場で、70組以上がパフォーマンスを披露する(上の写真はその一部、詳細は中面Topics記事参照)。表現のジャンルは種々雑多だが、一つだけ共通するのは、誰もが何らかの「縁」を通じてここに引き寄せられてくることだ。この街でライブを行った者、彼らとどこかの街で出会った者、そうした人達から噂を聞きつけた者。細い糸が互いにつながり合い、この場所にたどり着く。それぞれが磨いてきた、大切な作品を携えて。

常に全国を旅しながら音楽を続ける遠藤ミチロウ、タテタカコ、アルコドらは、旅の途中で各地にアサイラムの縁を広げ、今年も沖縄に舞い戻ってくる。アサイラムがきっかけで彼らと縁を結んだ栄町市場のバンド・マルチーズロックは、今年は写真家・石川真生とのコラボに挑戦。他に沖縄からは新良幸人、下地イサム、KACHIMBA4らをはじめ、多数のアーティストが出演する。現在人気急上昇中の〝天国帰りの猫〟こと、むぎ(猫)の楽しいステージにも注目だ。

また今年は、野良着姿で和楽器をかき鳴らすパンクバンド・切腹ピストルズが路上練り歩きライブを行うほか、TURTLE ISLAND、キセル、T字路s、Analogfishらの来沖も実現。eastern youth、ハシケンら、アサイラムと縁の深い面々も駆けつける。さらには音楽以外に、デジタルで復刻された沖縄の古い8ミリ映像の上映や、劇場に隣接する公園での飲食&雑貨販売イベント「サクラザカマルシェ」もある。同時開催の国際会議「トランスアジア・ミュージック・ミーティング」では、アジア各地から音楽関係者が集まり、意見交換やアーティストとの面談を行う予定だ。ここからもまた、新たな縁が生まれてくるに違いない。

ぜひあなたも、音楽やアートとの新たな縁を結びに、このフェスに参加してほしい。次に縁を結ぶ一人になるのは、あなたかもしれないから。
(文・萩野一政/撮影・喜瀬守昭)

Sakurazaka ASYLUM 2018

2018/2/10(土)・11(日)開催

●会場
無料:桜坂劇場さんご座デッキ/桜坂劇場さんご座キッチン/桜坂劇場ふくら舎/桜坂劇場前駐車場/希望ヶ丘公園/SMOKE
有料:桜坂劇場ホールA・B・C/桜坂セントラル/nufffive/喫茶カラーズ
※桜坂劇場にてチケットとリストバンドを交換後、有料会場に入場自由。

●料金
1日券 前売3,500円 当日4,000円
※2日通し券6,000円 前売販売のみ売切れ次第終了
※小中高校生:1日券前売500円 当日1,000円(22時以降の公演は入場不可/桜坂劇場窓口のみ)
※未就学児童無料
※満席の際は入場規制をする場合あり

●総合問合せ
桜坂劇場 098-860-9555

公式サイト:http://asylum-okinawa.info/

箆柄暦『二月の沖縄』2018
2018年2月1日発行/178号

箆柄暦-SINCE2003-創刊15周年記念「ぴらつか音楽祭 ナハ編・コザ編」
りんけんバンドの拠点「カラハーイ」リニューアルOPEN
奈須重樹とやちむん刺激茄子『まるでソングブックのように』
BEGIN「ソウセイ」
HOME PARTY PEOPLE『カトラリー』
Sakurazaka ASYLUM 2018
[早耳]
箆柄暦15周年記念 ぴらつか音楽祭
新良幸人presents 第28回 一合瓶ライブ
うたの日コンサート2018
琉球フェスティバル2018
Output 6th ANNIVAESARY SPECIAL Output 6DAY


箆柄暦『二月の沖縄』2018
2018年2月1日発行/178号

箆柄暦-SINCE2003-創刊15周年記念「ぴらつか音楽祭 ナハ編・コザ編」
りんけんバンドの拠点「カラハーイ」リニューアルOPEN
奈須重樹とやちむん刺激茄子『まるでソングブックのように』
BEGIN「ソウセイ」
HOME PARTY PEOPLE『カトラリー』
Sakurazaka ASYLUM 2018
[早耳]
箆柄暦15周年記念 ぴらつか音楽祭
新良幸人presents 第28回 一合瓶ライブ
うたの日コンサート2018
琉球フェスティバル2018
Output 6th ANNIVAESARY SPECIAL Output 6DAY

 

 

 

 

 

《Piratsuka Special》
Sakurazaka ASYLUM 2018

那覇の街フェスでつながる音楽やアートとの新たな縁

那覇に「桜坂」と呼ばれる、かつて沖縄最大の社交街として栄えた街がある。今はもう往時の面影はなく、近年の道路拡張や大型ホテルの進出により街並みは様変わりし、古くからの店はほとんど残っていない。それでも何故かこの街では、新しいバーやライブハウスが生まれたり消えたりといった動きが絶えない。きっとここには、人々を惹きつけて止まない何かがあるのだろう。

そんな桜坂の中心に佇むのが「桜坂劇場」。上質の映画や音楽を発信する文化の拠点として、一般の観客のみならず、県内外のアーティストにも親しまれているハコだ。この桜坂劇場を中心に、界隈のライブハウスやバー、公園を舞台として2007年から開催されてきた〝街フェス〟が、「Sakurazaka ASYLUM(サクラザカ・アサイラム)」。「アサイラム」は「避難所」の意味で、「音楽や文化は現代のアサイラムであり、拠り所である」という思いを込めて付けられたタイトルである。

その名の通りこのフェスには、毎年多彩なアーティストが県内外から集まってくる。今年も2月10日・11日の土日2日間、全11か所の会場で、70組以上がパフォーマンスを披露する(上の写真はその一部、詳細は中面Topics記事参照)。表現のジャンルは種々雑多だが、一つだけ共通するのは、誰もが何らかの「縁」を通じてここに引き寄せられてくることだ。この街でライブを行った者、彼らとどこかの街で出会った者、そうした人達から噂を聞きつけた者。細い糸が互いにつながり合い、この場所にたどり着く。それぞれが磨いてきた、大切な作品を携えて。

常に全国を旅しながら音楽を続ける遠藤ミチロウ、タテタカコ、アルコドらは、旅の途中で各地にアサイラムの縁を広げ、今年も沖縄に舞い戻ってくる。アサイラムがきっかけで彼らと縁を結んだ栄町市場のバンド・マルチーズロックは、今年は写真家・石川真生とのコラボに挑戦。他に沖縄からは新良幸人、下地イサム、KACHIMBA4らをはじめ、多数のアーティストが出演する。現在人気急上昇中の〝天国帰りの猫〟こと、むぎ(猫)の楽しいステージにも注目だ。

また今年は、野良着姿で和楽器をかき鳴らすパンクバンド・切腹ピストルズが路上練り歩きライブを行うほか、TURTLE ISLAND、キセル、T字路s、Analogfishらの来沖も実現。eastern youth、ハシケンら、アサイラムと縁の深い面々も駆けつける。さらには音楽以外に、デジタルで復刻された沖縄の古い8ミリ映像の上映や、劇場に隣接する公園での飲食&雑貨販売イベント「サクラザカマルシェ」もある。同時開催の国際会議「トランスアジア・ミュージック・ミーティング」では、アジア各地から音楽関係者が集まり、意見交換やアーティストとの面談を行う予定だ。ここからもまた、新たな縁が生まれてくるに違いない。

ぜひあなたも、音楽やアートとの新たな縁を結びに、このフェスに参加してほしい。次に縁を結ぶ一人になるのは、あなたかもしれないから。
(文・萩野一政/撮影・喜瀬守昭)

 

◆Sakurazaka ASYLUM 2008
2018/2/10(土)・11(日)開催

●会場
無料:桜坂劇場さんご座デッキ/桜坂劇場さんご座キッチン/桜坂劇場ふくら舎/桜坂劇場前駐車場/希望ヶ丘公園/SMOKE
有料:桜坂劇場ホールA・B・C/桜坂セントラル/nufffive/喫茶カラーズ
※桜坂劇場にてチケットとリストバンドを交換後、有料会場に入場自由。

●料金
1日券 前売3,500円 当日4,000円
※2日通し券6,000円 前売販売のみ売切れ次第終了
※小中高校生:1日券前売500円 当日1,000円(22時以降の公演は入場不可/桜坂劇場窓口のみ)
※未就学児童無料
※満席の際は入場規制をする場合あり

●総合問合せ
桜坂劇場 098-860-9555

公式サイト:http://asylum-okinawa.info/