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2018年12月12日 水曜日

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箆柄暦『十二月の沖縄』2017


箆柄暦『十二月の沖縄』2017
2017年12月1日発行/176号

本島北部「やんばるアートフェスティバル」
知る見る聴く 地域の文化遺産で体験する本格組踊
比屋定篤子『風と鱗』リリース&ライブ
旅する画家・下田昌克「コザ大恐竜博」
普天間かおり『identity〜生きる、ということ〜』
「島唄継承」第3弾 嘉手苅林昌・小浜守栄特集
宮里綾羽『本日の栄町市場と、旅する小書店』
勢理客オーケストラ『Why?』

 

 

 

 

 

《Piratsuka Special》
照屋林賢

沖縄本来の音楽を、ここから発信していく。

1990年代から沖縄ポップの旗手として沖縄音楽シーンを牽引し、その後も沖縄をベースに第一線で活躍を続ける「りんけんバンド」。沖縄語(ウチナーグチ)の歌詞や沖縄独特のメロディに洋楽器を融合させたサウンドと、歌姫・上原知子の凜と響く美声、男性ボーカル3人の勇壮なパフォーマンスで、全国的にも幅広い世代から支持を得ている人気バンドである。

そのリーダーである照屋林賢は、ミュージシャン&音楽プロデューサーとしてバンドを率い、沖縄ポップデュオ「ティンク ティンク」ら若手の育成に尽力する一方、沖縄本島中部の北谷町美浜に自社ビルを構え、ライブハウスやレコーディングスタジオ、沖縄料理店などの運営にも取り組んできた。美浜周辺は多数のショップや飲食店、ホテルなどが軒を連ね、新規開店も続く一大商業エリア。

その中で林賢のビルも、昨年末から大規模な建て替え工事に着手し、約1年がかりでリニューアルが完了した。いよいよこの年末に、ライブハウス「カラハーイ」、レコーディングスタジオ「rinken recording studio」、沖縄料理店「RINKEN’S KITCHIN」、そして全25室の「RINKEN’S HOTEL」からなる、新たな総合エンターテインメント施設がオープンする。林賢によれば、核となるホテルは「ライブを見ながら食事が楽しめる、本格的なエンタメホテル」になるという。

「ここに泊まったら自動的にカラハーイのチケットがついてきて、VIP席でりんけんバンドをはじめ、沖縄音楽を基本としたライブやエンターテインメントショーが見られるんです。単に泊まるだけじゃなく、ラスベガスのホテルみたいに、夜も家族で楽しめるエンタメホテルにしたいなと。場所もサンセットビーチの目の前で全室オーシャンビューだし、建物全体の外観もインスタ映えするように(笑)こだわって作ったので、この街の商業的発展に貢献するという意味でも、建て替えてよかったと思っています」

そのカラハーイのステージでは、りんけんバンドやティンク ティンクらに加えて、現在林賢が音楽を指導している沖縄の若手アーティスト達も、順次ライブを行っていくという。彼らは林賢が今年2月から始めたプロジェクト「RINKEN MUSIC DOMITORY」の生徒で、主に作曲を中心に「沖縄の音楽の作り方」を学んでいる。林賢は彼らに「沖縄本来のリズムや発想を大切にして、この島でしか生み出せない音楽を作っていってほしい」と期待を寄せる。

「これからの沖縄音楽シーンで活動する沖縄の若い人達には、自分の足元にある文化を掘り下げて宝物にして、新たな発想の沖縄音楽を作り出し、歌っていってほしいんです。彼らの活動を音楽面や契約面でサポートしていくのが、今後の僕の重要な仕事の一つだと思っています」

もちろんそれと並行して、りんけんバンドの活動も続けていくつもりだ。「来年はそろそろ新しいアルバムもリリースしたい。最先端の機材も駆使して、もっと斬新な音楽を作りたいな」と、精力的に抱負を語ってくれた。

カラハーイをはじめ、各施設のオープンは年末頃を予定しているとのこと。ぜひ県内外から足を運んで、沖縄ならではのエンターテインメントを満喫しよう!(取材&文・高橋久未子/撮影・喜瀬守昭)

 

照屋林賢(てるや・りんけん)
1949年、コザ市(現沖縄市)生まれ。祖父・林山は琉球古典音楽の大家、父・林助は戦後の沖縄芸能界を代表するマルチエンターテイナーで、実家は三線&レコード店という環境で育つ。高校卒業後に上京し、東京で西洋音楽理論を学んだのち帰郷。1977年にりんけんバンドを結成、1990年に『ありがとう』でメジャーデビュー。1999年以降は北谷町美浜を拠点に、自社レーベルでの音楽活動や関連ビジネスを展開している。

RINKEN’S HOTEL
RINKEN’S KITCHIN
オキナワンミュージック カラハーイ
rinken recording studio 完成予想図
※開業日等の詳細は公式サイト参照 http://www.rinken.gr.jp/