箆柄暦『五月の沖縄』2017
2017年5月1日発行/169号

第43回那覇ハーリー スケジュール
写真展「写真家が見つめた沖縄 1972-2017」
「はいさいFESTA 2017」
「琉球フェスティバル2017」
“むぎ（猫）”ONEニャンLIVE＆アルバム発売
唄会「島唄の響き〜世替りや沖縄〜」
比屋定篤子デビュー20周年記念ツアー
沖縄母の日スペシャルイベント

 

 

 

《Piratsuka Special》
うたの日コンサート
BEGIN

みんなで一緒に歌って踊って、うたをお祝いしよう！

　楽しいときも苦しいときも、沖縄の人々に寄り添い、勇気づけてきた「うた」。その「うた」に感謝する日を作ろうと、石垣島出身の3人組バンド・BEGINが2001年から始めたのが「うたの日コンサート」だ。沖縄戦が終結した6月23日（慰霊の日）の翌24日を「うたが解放された日=うたの日」と位置づけ、その日以降の週末にコンサートを実施。今年はちょうど「うたの日」当日の6月24日（土）に開催される予定で、メンバーは「会場の皆さんと一緒にうたを楽しむ一日にしたい」と張り切っている。

比嘉栄昇「うたの日コンサートは〝うたをお祝いする日〟なので、出演者だけでなくお客さんにも参加してもらって、全員で盛り上がれる空間にしたいなと。それで今年は、歌って踊れる〝マルシャショーラ〟を1時間ぶっ通しでやることにしました！」

　〝マルシャショーラ〟とは、サンバの起源になったと言われる2拍子のブラジル音楽〝マルシャ〟のリズムにのせて、BEGINナンバーや歌謡曲、島唄などを、ノンストップのメドレー形式で演奏するものだ（ショーラは八重山方言で「しましょう」の意味）。3人は4年前、ブラジルでライブを行った際マルシャに出会い、帰国後にアルバム『ビギンのマルシャショーラ』をリリース。今月24日には、日本の名曲やヒット曲をマルシャアレンジした第2弾アルバム『ビギンのマルシャショーラ2』を発売予定で、その制作中に今回の〝1時間ぶっ通し〟を思いついたという。

比嘉「レパートリーがCD、2枚分、40曲以上あれば、1時間でも演奏できますから（笑）。マルシャは曲間を空けずにノンストップで演奏し続けるので、俺らもお客さんもものすごい運動量になるだろうけど、お互い体調管理には十分気をつけながら、ぜひ一緒に歌って踊ってもらえたらと思います」

上地等「僕らも当日に向けて、基礎体力作りから始めないとね（笑）。アコーディオンを1時間持ち続けるなんて初めてのことだし」

島袋優「でもそこは俺達だけでやるっていうより、他の出演者の方にも参加してもらったりしてね。その方がもっと面白くなるだろうし。何よりマルシャはジャンルを問わず、懐かしい曲から最新の曲まで、いろんな音楽を演奏できるのが魅力なので、世代を超えて家族みんなで楽しめると思います」

　今年はそんな〝ぶっ通しマルシャショーラ〟を目玉に、もちろん他にも見どころ聴きどころは満載だ。出演者には人気バンドのHYをはじめ、沖縄の若手からラッパーのR’kuma（レオクマ）や3人組バンドcaino、東京出身のカントリーシンガー・坂本愛江、昨年ドラマ出演でも話題となったシンガーソングライターの藤原さくら、そしてマルシャショーラには欠かせない〝歌う琉球サンバユニット〟宮城姉妹らの出演が決定している。

　また、当日は「ステージでBEGINと一緒に『島人ぬ宝』を歌えるコーナー」もあり、こちらは今月14日まで出演希望者のエントリーを受付中だ。会場へは東名阪福発の公式ツアーや、県内各所発のバスツアーも催行される。BEGINと一緒に歌って踊って、うたの日を盛大にお祝いしよう！
（文・高橋久未子）

 

BEGIN（びぎん）
石垣島出身の同級生である比嘉栄昇（vo/写真左）、島袋優（g/同右）、上地等（key/同中央）が結成した3人組バンド。1990年にシングル「恋しくて」でメジャーデビュー。ブルースから島唄まで、幅広い音楽性を持つオリジナル曲の数々で、高い人気と評価を得ている。

◆沖縄からうた開き！ うたの日コンサート2017 in 嘉手納
詳細は公式サイト参照［こちら］
2017/6/24（土）
嘉手納町兼久海浜公園
開場14:00／開演15:30（雨天決行・荒天中止）
一般3,000円／中高生1,000円／小学生・未就学児無料
PMエージェンシー　098-898-1331
出演：BEGIN／HY／caino／坂本愛江／藤原さくら／宮城姉妹／R’kuma 他（五十音順）
司会：きゃんひとみ／与座よしあき

※当日は公共交通機関の利用推奨。
○沖縄県内発バスツアー
　OTSツアー予約センター 050-5533-2525
○東京・大阪・名古屋・福岡発着オフィシャルツアー
　沖縄ツーリスト 03-5408-5201