箆柄暦『二月の沖縄』2014

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箆柄暦『二月の沖縄』2014
2014年1月31日発行/130号

《Piratsuka Special》
Sakurazaka ASYLUM2014

《Piratsuka Topics》
渋さ知らズオーケストラ×首里劇場
沖縄戦を描く「絵で見るひめゆりの証言」展
BEAT GENERATION
『恋するシーサー』『組踊版スイミー』3月上演
内里美香『ミカノウタ』
『親子ラヂオは島うたラジオ』
沖縄国際映画祭ボランティア&審査員募集
ヒカシュー『万感』ツアー 沖縄
箆柄暦活用アンケート

 

 

 

《Piratsuka Special》
Sakurazaka ASYLUM2014

那覇の街で、今年も音楽とアートの街フェスが始まる。

 本当の意味で素晴らしい芸術は、いつも荒野に立つ一本の木のように忽然と現れ、凜としたたたずまいを感じさせる。しかしその木は孤独ではなく、いつしか枝を広げ、その緑を頼りに集まるもの達と共に命をはぐくみ、やがてその種を新たな荒野へと飛び立たせていく。

 2007年に始まった「サクラザカ・アサイラム」は、まさにそんな感じで発展してきたイベントだ。初回は、那覇の「桜坂劇場」が単独で企画した、いくつかのライブと映画上映を組み合わせた複合イベントにすぎなかった。それが年々少しずつ規模を広げ、演奏場所は桜坂界隈のバー、ライブハウスなどにも拡大。近隣の公園ではマルシェ(市場)も開かれるようになり、街なかを周遊しながら音楽やアート、食事などを楽しむ〝小さな街フェス〟として定着していった。

 そもそもタイトルの「アサイラム」は、「音楽や文化は現代のアサイラム(=避難所)であり拠り所だ」という発想からつけられた名前である。そこに集まってくるのは、有名/無名にかかわらず、自分の音楽をきちんと表現しようと活動しているミュージシャンと、そんな演奏をこそ聞きたいと望んでいる音楽ファン。両者は県内外から桜坂に集い、真に良質な音楽を楽しめる〝拠り所〟を共に作り上げてきた。数々の大規模イベントがひしめく沖縄で、資金的な後ろ盾もなく、かつ有名どころばかりが出るわけでもない小さな街フェスが、それでもしぶとく続いてきたのは、そうやって音楽を愛する人々がつながり、さらに多くの同士を巻き込むという、幸せな循環が生まれたからに違いない。

 そしてそのうねりは、今月15・16日に開催される2014年版のアサイラムにも引き継がれる。今年は2日間で80組以上が、計九か所で演奏を繰り広げる予定だが、今回から会場として、那覇のライブハウス「Output」と「G-shelter」が新たに加わった。この2軒は近年、県外のバンドを積極的に沖縄に呼び、地元バンドとの共演をはかることで、那覇に新たな音楽シーンを創出してきた。彼らの参加により、今回はより幅広い層の音楽(特にバンドもの)と出合える機会が増えたといえる。

 また、この2軒&マルシェ会場の「にぎわい広場」は、桜坂から少し離れており、会場をハシゴするついでにぶらりと通りを散策すれば、今まで気づかなかった那覇の街の面白さを再発見できそうだ。夜になったら、普段はちょっと入りにくい桜坂の隠れ家的バーでのライブを覗き、杯を傾けながら演奏に酔いしれるのもいいだろう。そんな楽しみ方ができるのも、この街フェスならではである。

 もちろん、出演する面々も魅力的だ。詳細は中面ページに譲るが、沖縄からはSAKISHIMA meeting(新良幸人×下地勇)やマルチーズロック、比屋定篤子&サトウユウ子らをはじめ、ベテラン、若手、叙情派、個性派と多彩な顔ぶれが揃う。県外からも遠藤ミチロウ、二階堂和美、タテタカコらを筆頭に多数が来沖、とにかく紹介しきれないほどのミュージシャンが登場する。音楽好きならきっと大満足の2日間となるはずだ。会場ではイメージキャラクターの〝アサイラムさん〟も待っている。

 ぜひ足を運んで、あなたの〝アサイラム〟を見つけよう。
(取材&文・編集部/撮影・喜瀬守昭)

◆Sakurazaka ASYLUM 2014

日時:2014/2/15(土)16(日)
会場:桜坂劇場/桜坂g/別館セルロイド/BARドラミンゴ/SMOKE
   桜坂セントラル(2/16のみ)/Output/G-shelter/にぎわい広場
料金:1日券前売3,000円/当日3,500円
   2日券前売5,000円/当日6,000円(2/15のみ販売)
   ※ドリンク別
問合:桜坂劇場 098-860-9555

 

プログラム:
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